緑が丘動物病院
2001年8月移転オープン
緑が丘動物病院は兵庫県三木市のベッドタウンの住宅街にあります。
緑が丘動物病院の院長と私たちの出会いは、長谷川明弘建築設計事務所のホームページをご覧になられて、新しい動物病院を建てたいという希望をもたれ、インターネットを通じて事務所に問い合わせをしてこられました。
内容としては、現在の動物病院が手狭になり、お向かいの敷地を購入。その敷地に住居兼病院をご計画とのことでした。院長先生の新しい動物病院に対する希望のイメージは、オシャレで従来の動物病院でないものでした。
動物病院の設計は、長谷川明弘建築設計事務所としては、その時が始めてだったので、当時、色々と動物病院を調べてまわったのですが、多くは住宅街の中で院長の住宅をそれなりに改造して看板だけ掲げているものであったり、ハウスメーカー仕様のような住宅に看板がついているようなものがほとんどでした。それ以外の幹線沿い等に独立して建っているケースでも、とちらかといえば人が掛かる医院のイメージに近いもがほとんどで、人が掛かる病院と動物病院のイメージが重なるということに対して私個人としては少し引っ掛かるところがあり、動物病院のイメージについていろいろ考えました。
結論的に言うと、通常の病院との違いは、患者(ペット)に選択権がなく付き添いの健常者(飼い主)が病院を選ぶという大きな違いがあるということでした。このような考えから、動物病院は飼い主にとって快適で居心地の良い空間が第一に望まれるのではないかと考えました。もちろんペットが居心地が良いのも大切です。
そして、まず第1に院長先生とのコミュニケーションで、様々な問題点や希望事項をうかがいました。そして与条件を整理して可能なこと、不可能なことを検討したうえで、「現在」そして「これから」についての提案をさせていただき、設計にかかりました。
設計としては動物病院が抱える諸問題(接客サービス・臭気・鳴声への対策・設備など)に対応し、さらに病院と住まいのバランス、活動しやすさなど、空間造りを先生と一緒に考えながら提案しています。
先生の御要望に住宅部分のプライバシーの確保がありました。明るくしたいがプライバシーの確保もしっかりしたい…。
この相反する要望にお答えするために2階のルーフテラスに目隠し壁を使い、中庭のような空間を計画しました。バーベキューなどを楽しみながらも、外からの視線は遮断。室内に対しても大きな窓を確保することで、とても明るい空間を演出しています。また道路に面する窓には目隠しを室内側に取り付け、夜間に内部からの明かりをもらさない等、様々な工夫を懲らしました。
現在竣工して、熱心で優秀な院長先生の評判ともあいまって、その地域では噂の動物病院になっています。たまにブティックかなんかと間違われて入ってこられるお客様がおられるのでと少し困った面もありますが・・・・・・(笑)
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